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ご挨拶

ようこそ

 京都大学宇治キャンパス公開は平成9年から毎年行っており、今年で20回目を数えます。これまで、ご近所の方々だけではなく遠方からも参加していただき、恒例行事となりつつあります。昔の大学や研究所は「塀」で外界と隔離されていましたが、開かれた大学というのが時代の潮流となり宇治キャンパスも前面の道路との壁が撤去されました。整備された芝生では近所の子供たちが元気に遊んでいますし、おうばくプラザのレストランや生協食堂では、親子連れや祖父母とお孫さん連れの方々が食事を楽しまれている微笑ましい様子を見ることも増えてきました。このように大学とご近所の皆さまとの距離は近くなっていますが、キャンパスの中で何が行われているのかをご存じの方は少ないと思います。
 宇治キャンパスには4つの研究所と研究組織に加えて大学院の一部も有り、最先端の基礎研究から実用化を目指した研究まで幅広く実施されています。この研究の全てに触れていただくのは時間や場所などの制限で難しいため、一部だけでも知っていただければと考えてキャンパス公開を行っています。今年は、「宇治でみつける科学のドキドキ」をテーマとして、実施します。文字通り、科学に接して知的好奇心をドキドキときめかせて欲しいと思い、多くの研究者が趣向を凝らして公開ラボや講演会を準備しました。
 科学のドキドキに加えて是非ともご理解をいただきたい事項として、どれほど注意深く真実の追及に取組んでいるのか、そして安全性に配慮を尽くして実験を行っているのかがあります。キャンパス公開を通じて、サイエンスの楽しさを感じるとともに、それを支えている細心の注意深さについてもご理解いただければ幸いです。

世話部局代表 生存圏研究所 所長 渡邊隆司
実行委員長  生存圏研究所 教授 金山公三