「グローバル社会に生きる―未来を見据える目」
 開催日時: 平成22年3月13日(土) 10:00〜17:15
 開催会場: アクロス福岡(福岡市中央区天神)
シンポジウムは多数のご参加をいただき無事終了いたしました。  
  プログラム
10:00―10:15「開会挨拶」
松本 紘(京都大学総長)
吉川 潔(京都大学副学長・研究担当理事)
10:15―11:00
「地球社会の変動と複合する災害」 寶 馨(防災研究教授)
11:00―11:10 休憩
11:10―11:55
「日本の伝統文化から地球環境問題の未来を考える」 カール・ベッカー(こころの未来研究センター教授)
11:55―12:40
「地球の体温、私の体温」 梅田 真郷(化学研究所教授)
12:40―14:00 昼食休憩
14:00―14:45
「都市と地域経済:空間経済学の視点から」 森 知也(経済研究所教授)
14:45―15:30
「海の生物を調べつくす挑戦」 白山 義久(フィールド科学教育研究センター長・教授)
15:30―15:45 休憩
15:45―17:10
パネルディスカッション
「地方から日本(世界)を変える」
     コーディネーター:時任 宣博(化学研究所長・教授)
     ゲストパネリスト:矢原 撤一(九州大学大学院理学研究院教授)
                小林 清人(読売新聞西部本社編集委員)
         パネリスト:寶 馨、森 知也、カール・ベッカー 
17:10―17:15 「閉会挨拶」
坂口 志文(再生医科学研究所長・教授)
 
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「地球社会の変動と複合する災害」

気候、人口動態、国際関係など自然的・社会的条件が急激に変わりつつある。それに伴って災害の形態も変容している。こうした実態を概観しつつ、今後数十年われわれ地球社会に生きるものは、何を考えどう行動すべきであるかを述べる。これまでに生起してきた自然災害現象と近年の特徴、もたらされた被害、様々な防災・減災の方策や今後のあり方を述べ、地球社会の調和ある共存に向けた大学の貢献と研究所の意義について語る。

寶 馨 
防災研究所教授

「日本の伝統文化から地球環境問題の未来を考える」 

20世紀は、西洋の理想と哲学の究極的表象と見なしてよいかもしれない。謂わば「文明国」が自然と「未開民族」を支配しようと試み、その限界まで押し進められた世紀であった。しかし21世紀では、その近代西洋啓蒙主義と人間中心主義の非永続性が広く認められ、大いに批判される時代となりつつある。本発表は、日本が抱える環境問題等を確認した上、近代西洋世界観の限界を明らかにし、その代換と成り得る日本の伝統的思想の応用と将来性を探る。

カール・ベッカー 
こころの未来研究センター教授

「地球の体温、私の体温」 

地球上には1億種にも及ぶと想定される多種多様な生物が暮らしている。一方、私たちの体の中や表面にも人間の全細胞数の10倍以上に及ぶ微生物や微細な動物が暮らしている。このような意味で、地球も私たちも生物が集合したエコシステム(生態系)を形成していると考えるのが適当かもしれない。このエコシステムに最も強く影響を及ぼすのが温度、いわゆる体温である。今回の講演では、最近明らかになった体温調節の仕組みを紹介すると共に、体温調節の観点から、私たち一人一人が将来の地球のためにどのような貢献が出来るか、考えてみようと思う。

梅田 真郷 
化学研究所教授

「都市と地域経済:空間経済学の視点から」 

戦後世界的に進んだ都市化の中で、日本においても都市化率は87%に達し、総面積のわずか3%に人口の65%、雇用の86%が集中している。実は、経済活動が集積することで生まれる「都市」を基本的な地域単位として注目することにより、地域における経済構造のあり方に関してある明確な秩序が存在することが最近の研究で明らかになった。今回の講演では、そのような秩序およびその背後にある仕組みをご紹介するとともに、それが地域の経済発展に対してどの様な具体的な示唆を可能にするのか検討する。

森 知也 
経済研究所教授

「海の生物を調べつくす挑戦」 

海洋生物のセンサス(CoML)という国際プロジェクトは、海の生物を調べつくすことに挑戦している。現在70カ国、2000人以上の海洋生物学者がこの挑戦に参加している。研究成果はOBISというデータベースで公開しており、データは10万6千種、1900万件にのぼっている。2010年は国際生物多様性年であり、生物多様性条約の締約国会議が10月に名古屋で開催される年でもある。そして、CoMLの最終年でもある。10年を超える長期大型プロジェクトの節目を迎えて、海の生物多様性についての人類の知見を総括する。

白山 義久 
フィールド科学教育研究センター長・教授

【パネルディスカッション】
「地方から日本(世界)を変える」


グローバル社会は、地域性を消し去り、世界標準化をもたらすという指摘もあります。地方はそのような時代をどのように生き残っていくべきでしょうか。本パネルディスカッションは、視点を地球から、地域に反転させて、「地方から日本(世界)を変える」と題して、グローバル社会に併存すべきローカルな視点と挑戦力の重要性について、シンポジウム講演者複数名のほか、地元九州からもパネリストを招いて討論することにします。特に地元九州の地域性を踏まえた具体的な提案・意見が出される場とすることを意図しています。
コーディネーター:

時任 宣博 
京都大学化学研究所長・教授



ゲストパネリスト:

矢原 徹一 
九州大学大学院理学研究院教授


小林 清人 
読売新聞西部本社編集委員
パネリスト:


寶 馨 

森 知也

カール・ベッカー

参加お申込み
参加ご希望の方は、「お名前」「郵便番号」「住所」「年齢」を明記の上、下記宛にはがき、e-mailまたはFAXでお申し込み下さい。
※質問事項がある場合はご記入下さい。
参加者には後日こちらから、はがきにて「入場券」をお送りします。
◇先着1,000名(入場無料)
◇申込み締切日:平成22年3月1日(月)必着(ただし締切日までに募集人数に達した場合はその時点で締切ます)
◇申込み先 〒611−0011 京都府宇治市五ケ庄 京都大学宇治地区事務部内
 京都大学「京都からの提言」事務局
FAX:0774-38-3014
※参加者の情報は、適切に保護し、本シンポジウムの開催・受付の目的以外には利用いたしません。
※やむを得ない事情によりプログラムが変更になる場合があります。
主催: 京都大学 附置研究所・センター
■化学研究所 ■経済研究所 ■地域研究統合情報センター
■人文科学研究所 ■数理解析研究所 ■産官学連携センター
■再生医科学研究所 ■原子炉実験所 ■フィールド科学教育研究センター
■エネルギー理工学研究所 ■霊長類研究所 ■こころの未来研究センター
■生存圏研究所 ■東南アジア研究所 ■野生動物研究センター
■防災研究所 ■学術情報メディアセンター ■物質−細胞統合システム拠点
■基礎物理学研究所 ■放射線生物研究センター
■ウイルス研究所 ■生態学研究センター

後援: 読売新聞社・(財)京都大学教育研究振興財団