特別講演会 - Special Lecture -


日時:10月24日(土)
14:00~16:00

会場:宇治おうばくプラザ1階
きはだホール

定員:300名


電波がひらく生存圏のトビラ -宇宙太陽発電とワイヤレス給電-

14:00~14:40 生存圏研究所教授 篠原 真毅

持続可能な生存圏(私たちが生きるために必要な圏(領域))のためには、いずれ宇宙開拓が必要ではないかと考える。しかし、まずは地球の上の私たちの生存圏を維持するために、宇宙で発電し、地上でその電気を利用する宇宙太陽発電を実現することが近道と考える。普通手の届かない宇宙を利用するには電波を利用するのが一番である。本講演では宇宙で発電し、電波で電気を地上へ送る、ワイヤレス給電の技術を紹介するとともに、さらに現実的な身近なワイヤレス給電応用も紹介する。


はじめに光あり(光エネルギーの応用に向けた科学)

14:40~15:20 エネルギー理工学研究所
教授 松田 一成

人間はいろいろな形で“光”と接しており、光と人間の生活は切っても切り離せない関係にあります。近年、ナノサイエンス・テクノロジーとの接点で光を様々な形で応用し、消費電力の低いLED や、太陽光を有効なエネルギーとして利用する太陽電池などを開発する研究などが進められて います。これらに関連し、ナノメートルサイズの( 材料)物質を利用した光科学や光エネルギーの応用に向けた研究が進展しており、本講演では、それらの話題について紹介します。


人口減少時代の新しい防災を考える -復興を科学する-

15:20~16:00 防災研究所 教授 牧 紀男

東日本大震災から4 年が経過した。被災地では安全なまちを再建するため復興事業が続けられているが、まちを安全にしても再建されたまちに人が戻らないという問題が発生している。人口減少社会においては、災害からの抵抗力だけでなく、回復力も考慮する新しい防災のあり方が求められている。災害による被害に加えて災害後の地域の含めても含めて総合的に評価する人口減少社会における新しい防災のあり方について紹介する。